身内が病魔に侵される |
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統合失調症に気付くのは、ご家族の方だと言われています。それは、傍にいる時間が、他の人よりも多いためです。 患者さん本人が気付くよりも早く、異変に気づくことが早期発見の近道です。 その時、ご家族に必要な事は、とにかく落ち着くということです。 患者さんが、いつもと違う言動・行動を察知したときは、当の本人もそうですが、ご家族も不安や恐怖を感じることさえあります。 患者さんよりも先に、冷静になり、受け入れる体制を整えておきましょう。 |
自然に接するという事 |
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統合失調症の陽性症状では、患者さん本人には、病識がまったくありません。時には暴れてしまうこともあります。 病院での治療を開始するために、まずは普段と変わりない態度で接し、出来るだけ自然に、さりげなく連れていくことをお勧めします。 |
『頑張れ』はなるべく使わないように |
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患者さんは、心のストレスでダウンしています。思いもよらぬ小さな事で、挫折し、悪化してしまうこともあります。 病魔に侵された患者さんに、『頑張れ』と応援するのもいいのですが、返ってそれが、精神的に重荷となり、不安定となる可能性もあります。 患者さんの事を、強く思うのであれば、普段と変わりない態度で接し、心の中で応援してあげて下さい。 |
ご家族の方もストレスを溜めないために |
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患者さんが、統合失調症を発症した原因を、自分たちのせいにして、ご家族の方が悩んでしまうこともあるそうです。 ですが、この病は、具体的な原因が分かってはいません。 なので、ご家族自身、自分たちを追い詰めると、ストレスになり、体調を崩すことになるかもしれません。 患者さんを治すつもりが、自分たちも疲れてしまいますので、あまり気になさらずに、ある程度距離を置き、患者さんと接するようにして下さい。 |
家族同士の繋がりを大切に |
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患者さんが入院・通院していると、付きっきりになるご家族。 病院の主治医や看護師さんよりも、患者さんに接する機会が多いと思います。 そのためにも、この病気について、良く理解し、色々な事を確認しておくことが良いと思います。 そんなときは、家族同士で集まる『家族会』というものがあるので、積極的に参加する事をお勧めします。 同じ境遇の方々が参加しているので、家族間の心の支えとなるはずです。 |